「資本主義の父」 渋沢栄一の名言集まとめ
渋沢栄一、日本を近代国家にするために
500もの営利事業を創立し、
生涯を国家のために尽力した偉人です。
混迷を極め、時代が劇的に変わっていく中で、
数々の成功を収めてきた渋沢栄一が語った、
経営の方法、仕事を進める上での心構え等の
名言を紹介していきます。
渋沢栄一は、幕末から大正にかけて
活躍した実業家の1人で、
日本資本主義の父と呼ばれています。
渋沢栄一の立ち上げた企業やビジネスは、
驚くことに100年程たった今でも、
繁栄を続いているものが多いのです。
渋沢栄一の名言から
現代にも通じる「本質」、「心構え」を
よみとっていきたいと思います。
以下、参照:渋沢栄一「青淵百話」
- 1. 一人の個人に利益がある仕事よりも、多く社会に利益のあるものでなければならないと思う。
- 2. 「王道」のようなものは千年も変わらない人間の道である
- 3. 論語の教義を守ってきたために、こんな不都合がある、あんな不条理に出会ったというように感じたことは、いまだに一回もなかった。
- 4.人がこの世に生まれてきた以上は、自分のためだけでなく必ず何か世のためになることをするのが義務であると私は信じる
- 5. 言動は真心を尽くすことを中心とし、行動は情に厚く慎み深いことを重んじ、ことに当たり人と接するには、必ず誠意をもってすること。
- 6.目的を達するにおいては手段を選ばずなど、成功という意義を誤解している。
- 7. 現代の人は、ただ成功や失敗ということを眼中に入れて、それよりももっと大切な天と地の間の道理を見ていない。人としての務めを忘れている。
- 8. まとめ
1. 一人の個人に利益がある仕事よりも、多く社会に利益のあるものでなければならないと思う。
渋沢栄一は、仕事はいかに社会の大勢の人が貧困から救われるか、
大勢の幸福が継続されるかということを常に念頭においていました。
渋沢栄一は、過去の歴史を見ても、個人や少数の利益にしかならず、
大勢の人が貧困に落ちるようなビジネスモデル、企業、政治は
必ずやいずれか衰退していくという考えをもっています。
2. 「王道」のようなものは千年も変わらない人間の道である
明治・大正と時代が急激に動いていく時代の中で、
人々の考え方や、当たり前が変わっていきます。
そんな中でも、「王道」のような、つまり人間の真理は
何千年たってもかわらないものであり、
この王道を頼りに生きていく必要があるということです。
ある「論語」に学び、その教えを彼の経営論、生き方
にも多いに取り入れています。
3. 論語の教義を守ってきたために、こんな不都合がある、あんな不条理に出会ったというように感じたことは、いまだに一回もなかった。
論語の教えを、生きる上での方針に取り入れてきた
一度も悪いことはなかったと名言しています。
人は決して高ぶることなく、おごることなく、
常にうやうやしく、へりくだった態度で
人に接し、信義をもって人と交わると
名言するということは、やはり論語の教えは
千年の時代を超える「王道」であるということでしょう。
また、2千5百年もの前の中国の論語の教えを読んでも、
これは内容が理解できて、なるほど、ごもっともだ、
こうありたいと思えるのは、これが普遍的な教えだからだと言っています。
4.人がこの世に生まれてきた以上は、自分のためだけでなく必ず何か世のためになることをするのが義務であると私は信じる
渋沢栄一は、公に奉仕をしながらも、それを通じて
個々人が富んでいくことを説いていました。
才能のあるものはあるだけ、
才能のないものは少ないだけの才能を生かして、
それぞれ最大限に力を尽くすのが、
人としてこの世に対する義務であるといっています。
5. 言動は真心を尽くすことを中心とし、行動は情に厚く慎み深いことを重んじ、ことに当たり人と接するには、必ず誠意をもってすること。
渋沢栄一は、 商売に仁義道徳が必要ということを説いています。
従業員に対しても、ビジネスパートナーに対しても、
真心をもって、情に厚く、慎み深く行動し、
接していくことを重要視をしています。
ビジネスをやっていく上でも、
人間として生きていく上でも
何よりも大事なのは、人格がどうであるかが最も大事だと言っています。
6.目的を達するにおいては手段を選ばずなど、成功という意義を誤解している。
うしろめたいこと、他人を蹴落として何かを達成して
お金持ちになるべきではなく、
同じ額のお金でも稼いだ手段によって、
意味合いはまったく異なっていると主張しています。
社会のために、みんなのためになるために
稼いだお金は尊いと言っています。
7. 現代の人は、ただ成功や失敗ということを眼中に入れて、それよりももっと大切な天と地の間の道理を見ていない。人としての務めを忘れている。
その時だけの成功や失敗にとらわれることなく、
何事にも動じることなく、
常に勉学に励んで、知性を高め、人のためになるために
誠意を尽くし、他人へ仁義を尽くすこと。
これが何よりも大事なことだと説いています。
8. まとめ
これらの渋沢栄一の名言は、
現代の時代が激動し、グローバル化が進み、
考え方も働き方も激変していく中で、
我々の神髄になるものと考えます。
これらの名言を真理=「王道」として心に刻みながら、
実践をしていくことで、みなさまのより良い人生、
より良いビジネスの発展につながっていくことを願います。